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女優・沢尻エリカの演技。

水曜22時放送のドラマ『母になる』で主演を務める沢尻エリカさん。私は、彼女の復帰作の一つでもあるドラマ『時計屋の娘』で、その演技に魅せられました。
そしてそこからファーストクラス、ファーストクラス2、ようこそ我が家へとかつての勢いほどではなくても着実に階段を上っていく姿を見てきました。

『別に』事件から10年。
沢尻エリカが31になったと言えば世間は驚くでしょう。
「まだそんな年なの?」
「もうそんな年になったんだ。」

女優歴からすれば空白の期間が多く
年齢からすれば早熟した人生を歩んできた。
そんな彼女だからこそ出せる独特の雰囲気こそ沢尻エリカの魅力ではないのでしょうか?


イメージが選考してしまう女優さんです。
「少しでも優しくすると驚かれる。」
自身が言っていた言葉。
しかし、デビュー当初は『清純派女優』でした。
若い世代は有り得ないと言うかもしれませんが、今で言う有村架純さんや、土屋太鳳さんのような素朴でそれが美しい女優さんだったのです。

清純派
破天荒

そのふたつのイメージを利用したのがファーストクラスでした。
純粋無垢だった吉成ちえみが悪女になっていく姿を演じられるのは沢尻エリカしか居なかったと思います。

そして母になる。
それもまたそのようなイメージを利用したものなのかも知れません。
ただただ純粋な本屋の店員を演じる姿は天使のようで、その微笑みからは『黒』の部分は一つも感じられない。そしてそれがわざとらしくないのは沢尻エリカの演技力の賜物だとかんじます。
積み木を積むようにゆっくりゆっくり進んでいく毎日にねっとりとした声質のナレーションが重なる。積み上げたそこにいるのは綺麗なお母さん。そこから積み木がゆっくりゆっくり歪んでいく。それに誰も気付かない。
一つのタカが外れ崩れ落ちていく。
最初はそれを信じることが出来ない。
それを実感した瞬間……悲しみがこみ上げてくる。
そんな揺れ動く感情を演じる沢尻エリカさんに息を飲みました。
怖いほど美しい沢尻エリカが顔を歪ませるその瞬間、それもまた美しかったのです。

そしてその表情で思い出した記憶があります。

『池内亜矢』
一リットルの涙で沢尻エリカが演じた高校生。
純粋で真っ直ぐなあやが
「どうして病気は私を選んだの?」
「無理に生きちゃダメかな?」
そう言っていた姿がフラッシュバックしてきました。
今思います。
沢尻エリカは何も変わっていない。
あの頃の純粋なままだからこそ彼女は『悪』『闇』『黒』を演じられるのだと思いました。

そういえば藤木直人沢尻エリカ
一リットルの涙の2人ですね……